大事故!『奇跡の無傷』でも、身体のダメージは?
症例
大学生女性、バスケットボール部所属。
助手席に同乗中、出会い頭に助手席側から衝突され車体は横転したが「本人と運転手ともに奇跡の無傷」。病院では「まったく問題がない、念のため全治一週間」と診断され、バスケットボールの練習も休むことなく行っている。
処置
立位(立っている状態)では左側に傾くバランス、骨盤が後傾(お尻が垂れ下がる状態)して頭部が前方に突き出すポジションであった。本人に自覚症状はないが、頚部(首、胴体と頭の間の部分)に著しい緊張状態(異常に固まっていること)があり、これを放置しておくと「慢性的頭痛・めまい」の症状に悩まされ、数年後には「原因不明の体調不良」に苦しむことが推測できる。→身体状態から事故時にかかった外圧や衝撃の角度を読み取り、異常緊張(過度に固まること)した部位を適切に正常化した。
結果
15分程度の調整で、全身バランスが7割程度回復した。骨盤後傾も修正され、頭部の位置も正常化して頚部緊張は緩和された。あのまま放置していたら「全治一週間」は大嘘になり何年も「原因不明の体調不良」に悩まされる状態であった。レントゲン等で「骨の形状を基準に診断する」ことの過ちを改める時期に来ていると思う。
- 2018.09.24
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