難しい病名をつけられたけど『ただの打撲です』

症例

高校生男子、ソフトテニス部所属。

練習中に転倒して右膝を強打した。痛みが強かったので整形外科に受診したところ『シンディング・ラルセン・ヨハンソン病』と診断され、治療処置も無く、練習を一週間以上休んだが症状に改善はなかった。

処置

膝蓋骨(膝のお皿)の下部を強打していて、膝関節周辺の筋群(関連する筋肉の集合体)硬化(硬くなること)していて、膝関節の屈曲伸展時(曲げ伸ばしする時)に痛みが生じ、可動域(動く範囲)に制限があった。→強打した時点で異常が生じている部位を適切に処置して正常化させた。

結果

10分程度の処置で、膝関節の屈曲伸展は正常化して「痛みも消失した」翌日から練習に復帰した。「転倒して膝を強打したこと」が膝の痛みの発生原因であることが明確であるにもかかわらず、慢性的要因の強い『シンディング・ラルセン・ヨハンソン病』と診断して、『強度打撲』に対する適切な処置もせずに放置したことは重大なミスだと思う。

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